彼は、私の目の前に立っている人を見て固まっている。

 「なんで…お前が…」

 「昔は、リーシア様にひどいことをされましたね?今も…」

 「違う!僕は、リーシアのために…」

 「まったく…懲りない人ですね」

 そうして、その人から光の矢が放たれた。彼はそれをはじくと

 「また、迎えに来るね?僕のこと、次会うまで思い出して!」

 そう言い、消えていったとともに、図書室に戻った。

 「お久しぶりでございます。リーシア様」