このミシェルはクエルが好きなんだ…いやだ、クエルを幸せにするのは私でありたい。

 「?はい!」

 クエルは、くわえていたクッキーをわり、私の口へと持ってきた。

 「ん…おいしい!」

 「おいしいですか?」

 「えぅ、うん」

 「うれしい…です」

 ん?あれ…ミシェル?なんで、顔赤いの…

 「あっ、カイル殿下もどうぞ?」

 「あっ、あぁ、おいしい」

 ミシェルは嬉しそうに笑っている。