昔々、精霊と魔物は仲良く暮らしていました。だがある時、人々が、争いを始めました。

 魔国は魔物を、王国は、精霊を使い、魔国と王国の争いでした。両国のどちらにもつかないものたちもいました。

 その者たちは、精霊と魔物を友のように慕っている者たちでした。

 魔国と王国は、両国の間に、精霊と魔物の森をつくりました。そこには決して争いはしないようにと定められました。

 精霊と魔物を慕う村がその森の中にはあり、森の奥には神さまが住んでいました。

 それからは、王国と魔国の戦争は休戦となりました。