私たちは、寮に向かって歩いている。その時もクエルはずっと、ニコニコしていた。

 まぶしす過ぎて、顔見れない…

 「あ、あの…なんで、そんなに、笑顔なんですか?」

 「えっ…リーシアが隣にいるからだけど?」

 「そ、そうですか…」

 笑顔が…まぶしすぎて、顔見れない…かっこよすぎなんです。私の推しは…

 「あ、あの!」

 後ろから声をかけられた。