「男女が二人きりで出かける…?あなた本当にただの買い物だと思ってたの?」
「違う…?」
「澄野が女子と遊びに行ったことはないらしいし。莉々のこと気になってたり…」
す、澄野くんが私のことを……?
そんなことがあるわけがないと思っている。澄野くんにとって私は失恋してたから慰めた女の子とか、少し話すようになった女子、くらいだろう。
「いや、多分普通に女友達……いや、知り合いだと思うよ」
「マジかよ…」
美鈴がこんな感じになってるのを見てる私のほうが「マジかよ…」って言いたくなるよ…
それに美鈴ってそう言う恋愛系の話が好きなのかな。
私が澄野くんと関わり始めたくらいからすごい見てるし…
「ま、まあ…アドバイスしとくと、あんまり手抜きの服で行かないように!なんなら私の服貸すから!」
「は、はい…」
美鈴と日曜日のことを話していると、スマホがピロン、と音を立てて鳴った。
「あ、澄野くんからだ」
「えっ……、あなたたち、いつのまにか連絡先の交換を…!?」
「えっと…澄野くんと日曜のことを話してたときかな」
実はさっき帰ろうとしていたら呼び止められて、「一応同じ実行委員だから、連絡先交換しない?」と言われて交換した。


