「あと、実行委員だからって装飾とかの買い出し任された…」
「あ、俺も俺も。酷いよね〜、実行委員委員は別に雑用係じゃないってのに」
澄野くんがうんうんとわかったような表情で頷いた。
半ば強制みたいな感じで押しつけられちゃったし…
「んー……、それじゃさ、買いに行く?一緒に」
「え」
何気ない顔で言ってるけどさ…
「……いいの?」
「え、うん。全然」
私はあんまり繁華街とかに行かないから、澄野くんが着いてくれるのは正直言ってありがたい。
真のインドア派なので…!
「じ、じゃあ……お願いします」
澄野くんも行くみたいだし、丁度いいだろう。
準備が始まるまで時間もないみたいだから…
「ん、じゃあ今週の日曜」
その後、時間とかを約束したあと、自分の教室に戻った。
***
「いやデートじゃん」
「え?」
昼休み、美鈴とご飯を食べながら一緒に買い出しに行くことを話したら驚かれた。
デートって……
「一緒に買い物に行くだけだよ?」
「なにを仰る橋本さん!!!!」
「え、ええっ…?」
興奮しながら熱弁してるけど、断じてそんなつもりで行く気じゃなかった。


