「役割とかも決めておいて今日はその役割ごとに分担とかを決めたりしたよ」
「へぇ…、橋本ちゃんは何するの?」
「私は接客。人数の少ない方を選んだから…」
やっぱり人前に出たい!って自分から思う人はあまりいなくて、どっちでもよかったから人数の少ない方に行ったら接客に決まってしまった。
かと言って私もそこまで人前に出るのが得意なわけでもないんだけどね…
「あ、そうなの?じゃあシフト出たら言って。見に行くよ」
そうスマートかつナチュラルに言う彼はやっぱりさりげなくたらしている。
地味に天然タラシだよな…
「澄野くんの方こそなんの役をするの?」
「なんか主人公の相棒の女の子と遊びまくってるみたいな…」
そう不服そうに言う澄野くんを見て少し笑ってしまった。
別に似合ってなくはない気が…
むしろ、彼にはそう言う明るめのキャラの方が似合う気がする。
私の見解だけどね。
「じゃあ、私も見に行くね!」
「えー…、また俺のよくない噂が増えるかもしれないじゃん…。橋本ちゃんも最初俺のこと女遊びしまくってる奴って思ってたでしょ?」
悪いけど、最初はそう思ってたかもしれない。