「んー…なんだろう、喫茶店とかは出そうな感じ?」
「あ、やっぱり?」
少し間が空いた後にそう答えた澄野くん。
やっぱり喫茶店は定番中の定番だよね…
「…告白大会だって、先生がどう思うかはわからないけど、盛り上がりそうだよね」
やっぱり高校生だし、そういうのが全くないってことはなさそう。
私がそう思っていると、澄野くんが私の方をじっと見つめてきた。
「…なに?」
なんか顔についてたりする…?
不審に思って顔触ったりしていると、「いやー…」と澄野くんが言葉を濁した。
「橋本ちゃん、告られたことなさそうだなって」
「はい…?」
急にじろじろ見てきたと思ったらなにを言うんだこの男は。
まあ、確かに顔も可愛くないし体型だって全然いいわけじゃないけどね!?
「ち、ちんちくりんなことくらいわかってるよ!」
「えー…、そこまで悪くないと思うけど」
そう言って、体の一部分を見てくる澄野くん。
……って。
「変態っ!!!」
セクハラ!この人セクハラの人です!!!
なんでこんな人が女の子たちに大人気なんだ…!!
しかも当の本人は「殴んないでよ」っていつもみたいにヘラヘラしてるし。


