君の笑顔が見たいんだ。



***


「それにしてもさ、先生も思い切ったよね」

「なにが…?」

「生徒に企画させるってとこ」


街灯に照らされた道を澄野くんと歩いていたら、急に話題をふられた。

「そうかな…?」


「だってもしかしたら奇想天外なことかもしれないでしょ?先生が望んでることじゃないかもしれなくない?」


「まあ、確かに……」


そう思ったら、今回先生かなり思い切ったな…


「それに、終わったときに一人の女子が「告白大会とか〜?」とノリノリで言ってたし」


「あはは…、まあそう言うのよくあるし。文化祭なら」


少女漫画とかではお約束というか、そんな感じだよね。


リアルではあんまり見たことないけど…


あはは、と笑い合いながら道を歩いていると、一つ澄野くんに聞きたいことがあったのを忘れていた。


「…ところでさ、澄野くんところはなにになる感じなの?」


「…え?俺のクラス?」


「うん」



どうせ来週くらいになったら文化祭の出し物を決めるだろうから今のうちにに参考にさせてほしかった。


澄野くん、何気に頭も良くてまとめたり場を盛り上げたりするのが得意だから、なんでも楽しくやりそうだけどね…