「——はい、じゃあ次は橋本さん」
「はい」
返事をしたのはいいけれど、やっぱり初対面の人もいるから緊張しちゃうな…
声が上擦らないように、少し深呼吸をする。
「えっと…、2年2組の橋本莉々です。よろしくお願いします…」
私がそういうと、パチパチと拍手の音が聞こえた。
よかった…噛まなくて…
私が安堵していると、「じゃあ、次は澄野くん」と澄野くんの名前が呼ばれた。
「こんにちは！澄野明です。短い間ですが、よろしくお願いします！」
澄野くんがそういうと、周りの先輩からも「よろしくなー」と言う言葉が聞こえてきた。
それも男の先輩後輩から女の子まで………、やっぱり彼は人気者なんだと言うことを再確認させられた。
