『んじゃ、橋本は明後日に各クラスの実行委員との顔合わせと説明会あるから、必ず参加するように』
……なんて先生から言われたけれど。
「あれ〜、橋本ちゃんじゃん」
「す、みのくん……」
何故彼がここに。
…いや、わかるよ。ここにいるってことは澄野くんも実行委員ってことを。じゃないとここにいるわけないし。
だけど、意外すぎて。
「もしかして実行委員?俺も」
とにかく軽すぎる彼がこんな人気もないそれに一年で一番大きいイベント、つまり一番忙しい行事の実行委員をやるなんて。
偏見みたいで申し訳ないけれど、そういうのはやらないタイプだと思ってた。
「あっ、意外って顔してる」
「え、だって。澄野くんはやらなさそうって思ってたから……」
「わー、ひどい」
そう言っているが、彼は全然傷ついていなさそうで、むしろ元気そう。
「まあ、一緒になったからにはよろしくね。仲良くやろう」
「う、うん。よろしく……」
まさか澄野くんとこんな感じで関わることになるとは…
クラスも違うし、去年なんて噂だけ回ってきて、話したことなんてなかったからもしかしたら卒業するまで関わらないかもな。って思っていた。