今から少しだけ前、私は帰ろうと思って校門を出ようとしたとき。
「莉々!」
小さい時からずっと同じの幼なじみ、天海聖に呼び止めたれた。
ど、どうしたんだろう…珍しいな…
急な幼なじみの登場に自然と胸が躍る。
まさか帰るところに話しかけてくれるなんて…!
実はものごごろついた頃からずっと聖が好き。
やっぱり高校生になってからは、昔よりかは話す回数は減ってしまったけれど会ったら少し話すし、朝一緒に家をでたらそのまま二人で学校に行ったりしていたから順調だと思っていた。
–––––––けれど
「も〜!聖くん。置いていかないでよ!」
後ろから聞こえてきた際立つ高い声。
誰………?
一瞬のうちに黒い感情がゾワっと溢れ出した。
聖はごめんごめん!と軽く謝っていて、私はもう置いてけぼりみたいだ。
仲良さそうに喋る二人に嫌な予感が止まらなくなってしまう。
「まったく………、ってこの子が聖くんの幼なじみ?」
「え…?あ、はい…」
急に話を吹っ掛けられて、体がびくっと驚いてしまった。
この人は私のことを知っているの…?
「じゃあちょうどよかったじゃん!聖くん話したがってそうだったし!」
「あ、そうだな」
急に思い出したように話す女の子に聖くんが納得したように返す。