助けてと言えなくて


急に私がいることに一瞬目を丸くしていたけど、

足の怪我を見て駆け寄ってきた。

「大変。すぐ準備しなきゃ」

そう言うとバタバタと救急箱を取って、

手際よく消毒をして手当てしてくれた。

「これでとりあえず大丈夫かな」

「はい。ありがとうございます」