あれから何時間経っただろうか…なかなか起きてはくれなかった

白い肌に長いまつ毛ふっくらとして柔らかそうな唇

同じ男の顔をこんな間近で見るとは思わなくて焦ってる俺だけど内心隣で気になってる人の寝顔があるって思うと嬉しかったりする

俺は高校に上がって入学式の時に俺と違ってキラキラしてる神木時雨に一目惚れした

俺の見た目のせいで学校内のアイドルに近寄るなんて出来ない

まさかこんな形で話せるとか思わなかった


「おん…な…こじゃ……ない……俺を…俺として…みて……よ…」

突然声が聞こえた消えそな声


「おい、神…時雨っ」

頼むから目を覚ましてくれよ……

俺はそう願いながら時雨を包み込んだ