しばらく歩いて俺が通ってる高校「桜明高校」に着いた。
そしてみんな俺を見るなり「可愛い」と呪文のように言う
よく天使だの神だの言う人も居るが俺には意味が分からない
俺は、使われてない教室に誰にも気づかれないようにむかった
ガラガラガラ
元は化学室だった部屋
部品もそのまんま置かれてるけどホコリ被ってるからかなり前から使われてないことが分かる教室に入った
ほこりまみれだろうが一人になれるならどこでも良かった
「はぁ……」
ため息を吐いたら
「学園の王子がこんな所でため息って他の奴らが見たら心配するかもな」と言いながら笑い声がした
声の方へ僕は見たら珍しい人がそこに居た
「なんで居るの?」
「なんでって俺が先に居た所にお前が入ってきただけだけど?」
「…そ」それだけ言い出ていこうとしたら突然視界が回った
腕掴まれたからバランス崩れて気づけばソイツの腕の中に居た
目の前は鍛えたのかガッチリとした胸だった
「ちょ……」
「逃げんな!ここに居ろ行くところ無いだろうし」
この男の言う通り行くところが無いため無言で頷いた
いつまでこの男は俺を抱いてるのだろうが?
「ねぇ、いつまでこんな状態?話ほしいんだけど?」
そう問いかけると意地悪そうな顔でイヤと答えた
僕は必死に逃げようと頑張った