人体模型はニタニタ笑って、追いかけようした。星輝が走ってカーテンの所まで、人体模型を誘導する。

「お前に負けないから」

そう言って、紐でくくられていたカーテンを人体模型に巻きつけて、身動きとれなくさせた。 
 
「星輝」

人体模型はぐるぐる巻きにさせられたカーテンを剥がそうと必死にもがく。

「ぐぐ…ぐ」

「今のうちに逃げよう」

あいつがもがいている隙に、みなみ達は理科室を出た。