「あ、先生これ見て。婚姻届、星輝が書いてくれたの。結婚はまだ出来ないけど」

みなみは持っていた紙を先生に広げて見せた。ちゃんと二人の名前が書いてある。

「先生、模擬の結婚式挙げてくれません?婚姻届せっかく書いたんだし。」

「結婚式?あらやるの?」

「やるんだ」

星輝はみなみの押しの強さにちょっとひるんだ。

「ダメだった?」

「ダメじゃないけど…うん、いいよ。やりたいなら」

「させてくれてありがとう。しよう」

みなみはそう言って式の支度をする。腕輪後ろに組んで、先生に言った。

「先生神父役やってくれる?」

「いいわよ」

みなみの意見に承諾した先生は、机を持ってきた。式を開始する。