「ゼクシィって図書室にあるの?」

「あったの」

「すごいね、あるんだ」

借りっぱなしのゼクシィは持っていなかったけど、何冊かあったゼクシィを星輝に見せる。

「でもなんで借りたの?」

「ぇえ?!ちょっと興味があって」

みなみは星輝と婚姻届を書きたい事を言えずにもどもどしていた。

「星輝の事好きなの!!」

「へぇ?!俺の事好き!?」

「ずっと言えなかったの」

婚姻届を持ってきて星輝に見せる。

「書いて欲しくて、これ持ってきた。遊びでもいいからここに書いてくれる?」

「う〜ん、」

「星輝の気持ちはどうなの?」

「俺?初めて好きって言われたから…」

「ちょっと答えづらいんだけど…嬉しい」

「良かった」

初めて星輝の返事が聞けて思った。喜んで解けた裾を締めた。星輝がどうかこうか困っているのを見てみなみは考えた。ペンを持って星輝に勧める。

「良かったら書いてくれる?」

「俺16で結婚出来ないけど別にいい?」

「いいよ」