車を駐車場に停めると二人は 堤防に腰掛け 海を見ていた。


悠姫(雨上がりの海に太陽の光がやさしく。。。綺麗だなぁ♡)

明日和(海がキラキラまぶちい。。。)


悠姫(ちい? (笑) ムード壊さないで!!)






(悠姫ね、実は 海水浴 苦手なんだよ!)


明日和(え!? ホントに? なんで??)

悠姫(うぅん 悠姫さぁ 子供の頃から肌弱くて あまり長いこと強い陽射しに当たってるとアレルギーでちゃうの(汗)


明日和(ゆうちゃん 肌、真っ白だったもんね!!)

悠姫(ヘンタイ!)
明日和(え!!(汗)


悠姫(だから 今回も マジ君に誘われた時 悩んだの)

(でも 長袖着てパラソルの下になるべく居たらいいかなぁ?なんて思ったし 二人と一緒なら きっとおもしろそうだしと思うと海水浴 挑戦してみたくなっちゃった。。。キャハッ⭐︎)


明日和(そうだったんだぁ。。。。)

(じゃあ!! 今日、カンカン照りではないにしろ海に浸かってたのは かなりのチャレンジだったってこと!?(汗)


悠姫(ま、そういうことでもあるね)

((それ以上に勇気が必要だったこともあったけどね。フフ))

(まあ、とにかく今回の天気は 何気に悠姫には 良かったのかな⭐︎いろいろと!)


明日和(ねえ!? 今、からだは大丈夫なの?無理してないよね?(汗)


悠姫(大丈夫だよ⭐︎ 心配してくれてありがとね⭐︎)

((何かあっても 君には シラけることは言わないと思うけどね))

明日和(それなら いいけど。。 フー。。。)




と、その時 堤防に面した細い道を歩く小学生の女の子達の声が聞こえてきた。


(うそつき友美 まちなよー!!)

(嫌だ!!)

(うそつき!うそつき!うそつきー!)

(見えもしないのに 見えるっていうなよな〜!) (ねええ!!)

(あんた達には見えないかもしれねいけど ホントにホントなんだもん!(涙)

(うそ言うなよな〜!) (うそつき!うそつき!)

(うそじゃない!! (涙)
(信じれないならほっといて!!)

(ほっとける訳ないじゃーん! うそを証明しなくちゃあ!!)
(ねーー!!)(うん!うん!)

(もう!来ないで!(涙)


(ちょっと待ちなよ!! うそつきー!!)ドンッ!!

(イャッ!!) ドサッ!! (痛い(涙)


(う、 ううぅぅ(涙) うううぅ(涙)

(泣いて済むと思わないでよ!うそつき!!)



明日和(つっ!! あの、、、)
悠姫(ちょっとぉ!!あんた達ぃ!!)


明日和(あ!!ゆうちゃん、、、(汗)

悠姫は慌てて 小学生の女の子達のところへ行った!


いじめっ子三人は ヤバそうな顔を一瞬したが 次の瞬間 しらばくれた顔をしていた。


悠姫(あんた達 ちょっと 酷すぎない!? この子倒れてるじゃん!!)

(ずーっと泣いてるよ!!)

(どんな理由かしらないけど ここまで この子を いじめてなんなの!?)

(それも三人揃っていじめるなんて卑怯じゃない!!)

(うううぅ(涙) ううううぅ(涙)

悠姫は倒れてる女の子のところで膝をつき

悠姫(大丈夫? もう泣かないで、ね!)
(う、うぅ(涙) うううぅ(涙)
悠姫(ほら、 泣かない、泣かない。)


三人組
(あたし達の事 おばちゃんには関係ないじゃん!)

悠姫(おばッ!!(汗)


その発言に明日和も耳を疑って立ち上がった!

そうすると 三人組は 明日和の存在に気づき

三人組(あたし達 やっぱり関係ないしー!!)
(逃げよ!逃げよ!)

(はやく! はやく!!)

カバンについた鈴の音をならしながら三人の小学生女子達は走って逃げて行った。


明日和(なんじゃ!あの 悪い子供達は!!)


悠姫(よしよし、涙を拭いて、、)
(あなた 名前はなんていうの?)

(う、うぅ、、ども、とも、、ううう(涙)

悠姫(白山友美ちゃんって言うのね)

友美(う、ぅ(涙)え!?)

悠姫(フフフ。びっくりした?(笑)
(あなたの持ってるソプラノリコーダーに書いてあるわよ⭐︎)

(どうして こんなことに?って 聞きたいところだけど 知らないお姉さんに聞かれてもね(汗)

友美(・・・・・)


悠姫(ともちゃんは 見えちゃうの?)

友美(う、ぅぅ、、(涙)うん。)

悠姫(そう、、、 、じゃあ ちょっと いろいろと辛いわね、、(汗)

友美(わたしの言うことなんて 誰も信じてくれないし ずーっと これからも一人で、、ううぅ(涙) 一人ぼっちなんだぁ(涙)


悠姫は友美をギュッと抱きしめた。

悠姫(そんなことない!! そんなことないよ!!)

(わたしは あなたの気持ち分かるよ!)

友美(わたしは一人ぼっちなんだぁ(涙)

悠姫(ともちゃんは 一人ぼっちなんかじゃないわよ!現に わたしだけど ともちゃんの味方よ!!)

(あのね、ともちゃん聞いて! お姉さんもね 、 子供の頃は こう見えても いじめられっ子の方だったわ!)


明日和((え!!そうだったの!!))


悠姫(だから いつも夜寝る時は お布団の中で おまじないして 寝てたの)

(そしたらある日 夢の中で お姉さんはとっても笑ってて楽しい夢を見たの)

(その時にね、とっても とっても素敵なお友達が現れて その子は なぜか わたしの事を、気持ちを、なんでも理解してくれる子だったの⭐︎)

(それでね、その子 わたしから去ってく時に 僕、必ずまた逢いにくるからね⭐︎だからその日まで笑顔を忘れずにいてね⭐︎)

(悲しい時は泣いてもいいけど、でもいつまでも悲しむのはやめて笑顔を忘れずに、そしたら 僕、また還ってこれるから⭐︎って言い残して 夢が覚めたのよ)

(だから お姉さん それからは その言葉を信じて ずーっと待ったの⭐︎)

(その素敵なお友達は いつ現れるか分からないけど前向きな気持ちでね⭐︎⭐︎⭐︎)

(そうすると 自然に元気が出たのね!)

(そして人だけが友達じゃないことに気づいたの!)

(海も 太陽も 風も 朝も 昼も 夜も 空も鳥も 虫も 土も 雨も 犬も 猫も この地球も あなたのお友達⭐︎)

(ともちゃんなら 必ず その意味分かると思う(涙)

(ね、ともちゃん、 元気出して♡⭐︎)

(少し難しいこと言ってるかもだけど、元気出して毎日を生きて!)

(ともちゃんの素敵な人が現れる時まで⭐︎⭐︎⭐︎)

(ねッ♡⭐︎)


友美(うん。。。 とも 頑張ってみる。。。)

(王子様待つ⭐︎⭐︎⭐︎)

悠姫(うん。 うん。。 いい子⭐︎いい子⭐︎⭐︎)


友美(お姉ちゃんの手、あったかいね⭐︎)

悠姫(え!!. . . .) (涙)


友美(やさしいお手手♡)


悠姫は友美をもう一度 抱きしめた。


友美(お姉ちゃん わたしもう大丈夫だよぉ ハハハハハ⭐︎)

この二人を横で見ていた明日和の目からも涙がこぼれた。


悠姫(ハハ⭐︎ ゴメンね♡ お姉ちゃんまで 泣いちゃったらダメよね⭐︎。。)


友美(ねえ、お姉ちゃん、)

(お姉ちゃんの素敵な王子様って. . . あの. . .)←小声で

悠姫は友美の口に手をあてて
(シーっ!ともちゃんそれ以上は秘密(笑)ねッ⭐︎♡)

友美(キャハハハハ⭐︎)



明日和(ともちゃん 、、ゆうちゃんも もう大丈夫なのかな?)


悠姫(あ、、う、うん⭐︎ 大丈夫よ! あすくんの存在 忘れてたわ(笑)

(キャハハハハハハ⭐︎)


明日和(こんなに近くに居たのに 忘れんでくれる〜〜(笑)


友美(ああっ⭐︎ お姉ちゃん!!見てぇ!! )
悠姫(虹っ。。。。。⭐︎)
明日和(あ!・・・・・⭐︎(涙)


友美(キレイィ。。。⭐︎)


虹が消えるまで見届けると、


悠姫(さぁ!! ともちゃん⭐︎あすくんも帰ろっか♡)


悠姫と明日和は友美を見送った。見えなくなるまで。。。


・・・・・・・・・♡



すっかり雨も上がった海岸沿いの道路に車を走らせながら明日和の頭の中は 悠姫の勇姿と幼き日の苦悩らしきイメージが いっぱいになっていた。

悠姫は助手席で海を見ながら まったりしていた。



小さな頃から 見えない力で♪
あたしを強くさせる あの小さなじゅもん♪
たくさんの傷と 争う夜にも♪
抱きしめるたびに いつも震えて響く♪
すりきれた言葉達の かけらさえも もう♪
どこかへ消えたわ♪
壊れそうなのは 夢だけじゃないの♪
窓から差し込む光 もういかなくちゃ♪

かわいた風に ゆきずまっても♪
こわくはないわ 一人じゃない♪



悠姫(あすくん、まだ 遊べるね⭐︎ 今からどうする?)

明日和(そうだね〜 どこに行こうかね。。。)