「お嬢さんを俺にください!」


「今日は、この前言ってた
クラムチャウダーの美味しい店行かない?
このまま車で5分くらいだし…」



「今日は…
さっき友達とケーキ食べて…
お腹空いてない」



「そーなんだ
じゃあ、また今度…

ちょっとドライブしようか
もう少し優里愛と一緒にいたいから…」



私は、陽介とは一緒にいたいと思わない



好きじゃない香水の匂いが充満する車内



「ちょっと窓開けていい?
車酔いしたみたい」



「大丈夫?
まだ体調が万全じゃないんだね
ちょっと車停めるよ」



早く帰りたい



「このまま走らせて…大丈夫だから…」



「優里愛、飲み物なら飲める?
近くにカフェあるから…」



「コンビニでいい
コーラ飲みたいから」



「コンビニ?コーラ?
優里愛、コーラなんて飲んだっけ?」



ユーヤは、よくコーラ飲んでた



「飲みたいの」



「またこの前の彼の影響?」



そーだけど…



「帰る、帰りたい」



気分悪い



車が停まった



「優里愛」



痛い!



陽介に腕を掴まれた



嫌な記憶

陽介はいつも私の腕を強く掴む



優しくない手で



「痛い!」そう言うと
もっと強く掴む

だから言わない



少しずつ戻る陽介の記憶は
嫌なことばかり