「お嬢さんを俺にください!」


「あ…雪…降ってきた」



空を見上げたレーニャの頬に雪が落ちる


ピンクに透ける白い肌



「レーニャ…」



レーニャの頬の雪を指先で拭いた



レーニャが好きだよ



言葉にしなくても
伝える方法はないのかな?



「ん?ユーヤ…?」



伝わるわけないよね



繋がる手を引き寄せた



「レーニャ…あのさ…」



レーニャの頬を手で包んで

レーニャの唇に俺の唇を近づけた



言葉より気持ちが先走る



鼻先が当たって

冷たさを感じる前に

レーニャが離れた



「ユーヤ、帰ろう
雪、いっぱい降ってきたよ」



レーニャ気付いたよね?

俺の気持ち



レーニャの唇は
冷たかったのか温かかったのか


知ることのないまま
アパートに着いた