「お嬢さんを俺にください!」


うー…うー…



なんか嫌な夢をみてた

目を開けたら身動きが取れなくて



金縛り!?



「ユーヤ…大丈夫?」



レーニャの声



え、どーゆーこと?



状況が理解できない



身体が動かないのは
レーニャが俺を抱きしめてた



え!?

この状況、金縛りより怖いけど

そんな夢みたら一生起きたくないけど



とりあえず
息していいですか?



「レーニャ…どーした?」



レーニャの匂い


キモい、俺



「ユーヤがうなされてたから…」



「うん、ちょっと嫌な夢みてたかも…」



「ユーヤ、大丈夫だよ」



柔らかくて優しい感触



あのさ、レーニャ

朝からコレはヤバいわ



「ユーヤがうなされてて
どこかに連れて行かれそうで
怖かった」



「え…もしかして…
レーニャが怖かったから
俺に…」



抱きしめてくれたんじゃなくて

抱きついてた?



「だって怖かったんだもん…」



可愛い♡

天使



「どこも行かないけど…
だって俺のアパートだし…」



「ハハ…そーだね」



「うん、そーだよ」



どこかに行きそうなのは
レーニャじゃん



「ユーヤ、帰ってきた
おかえり」



「あー、うん…
昨日、遅くなってごめん
ただいま」



「ハハハ…もぉ、おはようかな?」



「うん、おはよう」



「ユーヤのファンいっぱいいた?」



抱きしめたまま
レーニャは話始めた



「別に、そんな…」



マスターが俺のファンが…って
言ってくれてたけど



「もしかして…
好きですって言われて
付き合うことにした?」



「そんなことなかったし…」



何もなかった


前の方にちょっと可愛い子たちいたけど
特に声も掛けられなかった


レーニャの方が可愛かったけど



「あ、ユーヤ赤くなってない?」



「なってねーよ!」



それはレーニャが俺を抱きしめてるからだろ

近いよ、近すぎ!



抱きしめてくれてるレーニャを払って
ベッドから起き上がった



「これからちょっとバイト増えるかも…」



「うん、頑張ってね」



レーニャは来たいって
もぉ言わなかった