「ユーヤって彼女いたことあるの?」
「あるよ」
何気ない会話をしながら
肉じゃがをつつく
「へー…あるんだ」
「バカにしてる?
好きとか言われると
俺すぐ付き合っちゃうんだよね」
「へー…ユーヤって簡単だね」
簡単て…
まぁ結構単純だけど
俺ってチョロいよ
「そーゆーレーニャはどーなんだよ」
「ん?なにが?」
ノリで聞いた
「彼氏とか…いたの?」
「んー…覚えてない」
「ズル!
俺のこと聞いといて
自分は覚えてないとかズルいだろ」
「ハハハー…
ユーヤ、きんぴらも食べてね
隠し味にゴマ油入れたんだよ」
「隠さないで言っちゃったじゃん」
「ハハハ…」
こんな感じで
レーニャは相変わらず無意識に
俺の心をくすぐる
怖い夢みたから手繋いでって
たまにベッドで言ってきて
でもそれ以上何もない
ぜんぜん気にしないっていう
レーニャの最初の助言通り
俺はいつも意識してる
ぜんぜん気になってる
「ユーヤはさ
自分から告白したことある?」
「んー…告白…ないかな…
いつも言われて付き合うパターンかも」
「もったいないね」
「なんで?」
「だってユーヤは
自由に人を好きになれるのに…
…
選べるのに選ばれたらとりあえず付き合って
自分の意志はないの?」
え…
もしかして、ダメな男扱い?
じゃあ、今俺がレーニャを好きだって言ったら
レーニャはどーする?
きっと
ここからいなくなる気がする
言えねー…
ダメな男だわ、俺
「んー、まあさ…
相手が俺を好きって言ってくれた方が
うまくいくじゃん」
カッコつけてる、俺
「けど、別れる時も彼女に振られてるかも…」
カッコつけたのに、自爆
「ハハハ…
別れようって言われた時も
簡単に別れちゃうんだね
やっぱりユーヤって簡単だね」
「笑うな
どーせ俺は、簡単ですよ
…
けど、本気で人を好きになるのって
なんか、こわいかも…」
「そーなの?」
「んー…わかんないけど…
…
きっと本気で好きだったら
相手が別れたいって言っても
別れたくないって思うだろうし…
…
他の男と話したりするのも
ヤダな…とか…
変なヤキモチとか妬いてさ
…
今何してるかな…
今どこにいるかな…
今何考えてるかな…
会いたいな…
ずっとその子のことばっかりで
…
わかんないけど
そんなカンジなのかな…
…
そんな俺が想像できなくて
ちょっとこわいわ」
俺、何語ってんの?
レーニャを見たら上の空だった
呆れられたか
カッコ悪すぎる、俺



