「お嬢さんを俺にください!」


レーニャがいるから
ガソリンスタンドのバイトを減らした



レーニャがここに来て1週間が経った



「今日ね
大家さんがねユーヤのこと言ってたよ」



レーニャは大家さんとすっかり仲良くなって
俺が学校に行ってる日中は
よく大家さんのところに行ってる


それで俺が帰ってくると
今日の出来事を話し出す



「また俺の話?」



「うん
ゆうちゃんは見た目は不良だけど
優しくて良い子なんだって」



「不良…って…
俺って大家さんから不良に見られてんだ」



「耳にいっぱい穴開けたり
よくわからない音楽みたいのしてるって」



「フハ…まって
それの何が不良なの?」



「このアパートに来た時も髪が金色だったって」



「あー…夏休みだったからね」



「だからね
ユーヤは不良じゃなくて外人なんですよって
大家さんに言ったら驚いてた」



「信じすぎ
レーニャまた大家さん騙してんじゃん」



「ハハハ…ちゃんと冗談だって言ったよ」



俺とレーニャがいとこだっていうのは
まだ本当のことになってる


レーニャがどこの誰で何をしてる人なのか
まだわからない


聞けない


聞いたらレーニャは
いなくなるような気がする



「今日は肉じゃがときんぴら作ったの
ごぼういっぱい切った」



レーニャが大家さんのところに行って
一緒に料理してくるおかげで食費浮いてる


それより体にいいもの食べさせてもらってる



「ありがと、いつもうまいよ」



一緒にご飯食べて

一緒に笑って

一緒に寝て

毎朝起きるとレーニャが隣にいる



特に問題なく日々過ぎていく