「美味しいね!
大家さん料理上手
ユーヤ、ちくわ食べないの?」
「んー…あんまり好きじゃない」
「じゃあ、私もらってもいい?」
「うん」
「ユーヤ、ウインナー好きでしょ?」
「うん…好き…」
レーニャの目を見つめて言ってみる
「私も好きだからあげないけどね
ハハハー…」
ハハハー…じゃなくてさ
無意識に人の心を動かす
「ユーヤってさ
彼女いないの?」
「ゲホ…ゲホ…」
レーニャの質問に玉子が喉に支えた
「大丈夫?熱かった?」
「レーニャが変な質問するから…
ゲホ…ゲホ…」
「変な質問かな?
で、いるの?」
「いないよ」
「ならいんだけど…」
なにがいいの?
「どーゆー意味?」
「今日の朝、手繋いでとかお願いして
彼女いたら悪かったな…って…
1日反省してたんだ」
そーゆーの悪いとか思う人?
それも無意識だと思ってた
「別にいたとしても
そーゆー気持ちで繋いでないし…」
そーゆー気持ちってなんだよ
自分で突っ込む
「そっか…そーだよね…」
「うん…」
ドキドキしてたくせに、俺
レーニャは気にしないからって言ってたクセに
意識するなよ
「あの後ね
すごくいい夢みたんだ」
「どんな夢?」
「ん…ナイショ!ハハハー…」
ハハハー…じゃなくてさ
俺、スゲードキドキしてるんだけど
今も
食べたおでん全部出てきそう
完全にそーゆー気持ちじゃん
「いい夢だったら、よかったね」
「うん…
また怖い夢みたら、手繋いでね」
「うん…」
俺は
レーニャの無意識が怖い



