「優里愛、よく似合ってるよ
それにしよう」
「本当によく似合ってますね」
陽介の好みの服に全身着替えさせられた
ショップの店員さんに褒められても
しっくりこない
「あの…本当に似合ってますか?
私、まだ高校生なんです
もっと高校生らしいものありませんか?」
「大人っぽいので
とてもよくお似合いですよ」
いつも陽介に合わせてるから
大人っぽく見える
大人っぽく見えなきゃいけない
結婚したら妻として
仕事関係の挨拶もしなきゃいけない
だからこの前まで高校生だった感は出せない
若くていいねって言われたい
若い時しか着れない洋服
若い時しかできない事
「若いから許される」は私は許されない
「じゃあ、この一式ください」
ベージュのワンピースにヒールの靴
「ありがとうございます」
千鳥格子のコートも私好みではない
「優里愛、メイクもヘアも
その服に合わせてもらおう」
「大丈夫
バッグにリップ入ってるから」



