「お嬢さんを俺にください!」


「花火見れると思ってなかったから
嬉しかった」



「すぐ終わったけどね」



俺もレーニャと一緒に見れると思ってなかった



正直に言うと
そんなに花火は見てなかった



ずっとレーニャ見てた



デートで映画観に行って
映画の内容より雰囲気を楽しむのと同じだろ



ん…?



レーニャの指が俺の指に絡んだ



レーニャ、手繋ぎたいのかな?



夜だし暗いし
転ぶと危ないし…



レーニャの手を黙って包んだ



ドクン…



「ちょっと、デートみたいだね」



レーニャが言った



「別にそーゆーつもりじゃ…
レーニャ転ぶと悪いだろ」



「ハハ…
転ぼうかな…
そしたらユーヤ、抱きしめてくれる?」



「え…
そーゆーの、やめろよ」



「うん…ごめん…」



「ドキドキするから…」



「うん…私も…」



ふたりを繋ぐ手が熱くなった