「お嬢さんを俺にください!」


「ユーヤ…おはよ…」



「わあ!心臓止まると思った」



いた!



いないと思ってた人がいた

夢だと思ったけど夢じゃなかった



「ハハ…」



可愛く笑った

天使



俺のことをユーヤって呼んだ



「お、おはようございます
なんだ…夢じゃなかったんだ」



「ん…?
ユーヤ、なんか夢みた?」



まじまじ見ると
マジ可愛い


ちょっと緊張するし



「まだ夢かな?」



「ハハ…ユーヤおもしろい」



ヤベー、ニヤける



照れ隠しに
ゆっくり伸びをした



イテテ…



「あ、名前…名前は…?
俺も名前、聞いてもいい?」



「ん…?名前…?私の…名前…?」



「うん」



夢なら夢が覚める前に
俺にも名前教えてよ



「んー…」



「教えたくないか…なら別に…」



ストーブの前
ふたりとも寝ぼけ眼で膝を抱える



カラダ痛いけど
夢なら覚めないで…



「名前…
私の、名前…
レ…レイ…レー…」



「レイ?」



「ん…
レイ…レイ……レーニャ…」



「え…?」



「レーニャ!」



「「え?」」



「フ…ブハハハ…」
「アハハハ…」



ふたりで爆笑した



こんな笑ったのいつぶりかな?
ってくらい笑った



「レーニャ…って…」



「ハハハー…」



笑って目が覚めた



けど夢は覚めなかった



目の前で可愛い女の子が笑ってる



「ま、いいよ
レーニャで」



ホントの名前は
教えたくないのか



「うん…」



俺が笑ったからレーニャも笑ったけど
目の奥が笑ってなかった



え、もしかして
ホントにレーニャ?



何人?国籍は?

それとも「〇〇星から来ました!」とか言う?



マジ?

レーニャ



本当にレーニャだとしたら
笑った俺めっちゃ失礼じゃん