「一緒に帰らなくてよかったの?」
「うん
みんなにはまた明日も会えるし…」
そっか…
俺達ってもぉ会えないかもしれないもんな
「うん…
さっき、嬉しかった」
「ん?なにが?」
「命の恩人、大切な人…って言ってくれたこと」
「うん、だってそーでしょ」
友達なら明日も会える
カレシなら手も繋げる
でもそれ以上な気がした
「でも…さっき、人違いとか言ったよね?」
「言った
ごめん…
俺と知り合いとか、迷惑だと思って…」
ザワザワ…
周りが騒がしいのに気付いた
レーニャと同じ制服の人が
通り過ぎるたび視線を感じる
「あ、ほら…
なんか、みんなに見られてる」
「命の恩人!て、みんなに言いたい
行こう!」
レーニャは気にせず前に進んだ
俺もレーニャの後ろに続く
「あ、この前大丈夫だった?」
車酔いもそうだけど
腕どーした?
それが心配で来たんだった
「人って、大丈夫?って言われると
大丈夫!って言っちゃうんだって
大丈夫じゃないって言ったら
どーなるの?」
「どーなる?って…」
「ほらね
どーもならないよね」
レーニャはちゃんと答えなかった
でも今日は元気そう
大丈夫?って聞くのは
大丈夫だよって答えがほしいから
聞くのかもしれない



