「いただきます」
ユーヤがお茶を飲んだ
「どお?」
「あち…
…
んー…独特な味…」
「でしょ
飲めなかったら無理に飲まなくていいよ」
「んー…
でもせっかくレーニャが持って来てくれたし
レーニャも飲んでると思って、俺も飲む」
この前、陽介がうちに来て
私の飲んでるこのお茶を飲んだ
「不味くて飲めない
優里愛、こんなのよく飲めるね」
そう言った
不味くても花粉症辛くて飲んでるのに…
「あー…でも慣れてくると美味いかも…」
「ユーヤ、無理しなくていいよ」
「別に無理してねーよ
ケーキも食べていい?」
「うん、どーぞ…」
テーブルの上にある紙袋が目に入った
あの紙袋
お菓子屋さんの…
ユーヤのファンの人のお店のだ
「あ、それまたもらったんだ
レーニャ食べる?」
前もユーヤは簡単にそう言った
食べれるわけない!
あの人はユーヤにあげてるんだから
ユーヤのために作ってるんだから
「よくもらうの?」
「ただ、バレンタインにチョコもらって
それでそのお返しみたいな感じで
俺の好きなバンドのCD貸したの
そしたら、またそのお返しで…」
バレンタイン
チョコ
そーゆー関係なんだ
「そんなの、尚更食べれるわけないじゃん」
「え?」
私が知らないうちに
そーなってたんだ
「ケーキなんか、持って来てごめん
帰るね、私」
一緒に食べようと思って買ったケーキ
手をつけないまま帰ることにした
「え?レーニャ?
ちょっと待って…」



