「じゃ…」
「あ!ユーヤ桜の花弁ついてる!」
背伸びしてユーヤの髪に手を伸ばした
「あ、ホント?
今もスタンドでバイトしてきたところ
すぐシャワーするからいいよ
臭いから近寄んないで…」
ユーヤが一歩下がった
「臭くなんかないよ
おつかれさま」
ユーヤがスタンドでバイトしてきた後の匂い
好きだった
バーでバイトしてきた後も好きだった
ほのかにタバコとお酒の匂いがするの
一緒にベッドで寝る時は
シャンプーの匂いがする
ユーヤの匂い
全部好き
「じゃあ、気を付けて…
誰か迎え来んの?」
「んーん…電車で帰るよ」
「暗くなってきたけど大丈夫?」
大丈夫じゃないって言ったら?
「うん…大丈夫だと思う」
「うん…じゃあ…」
「うん…」
ユーヤと話してたら
いつの間にか薄暗くなってた
ユーヤの表情が見えにくい
「あ、この前は、ごめん」
「ん?何が?」
表情はよく見えないけど
「怖かっただろ」
「え…」
あのことか…
ベッドに押し倒された
「もぉあんなことしないから…」
「え…うん…」



