「お嬢さんを俺にください!」


クシュン…クシュン…



今日も目が痒い



ハクション!



ん?

私のくしゃみじゃない?



「レーニャ?」「ユーヤ!」



クシュン!
ハクション!



「「花粉症?」」



「「うん」」



「「ハハハハ…」」



ユーヤ、笑ってくれた

怒ってない?



すごく嬉しくなった



「あ、今日は大家さんに会いに来たの」



ユーヤに会いに来たんじゃないよって
アピールしたつもり



「大家さん、旅行行ってるよ
明後日、帰ってくるって…
なんか用だった?」



今日はいつものユーヤ



「んーん…
春休みだから会いに来ただけ」



「そーなんだ」



「ユーヤも春休みでしょ」



「うん
ずっとバイトだけどね」



「どっちのバイト?」



「どっちも」



「そっか…
頑張ってね」



ハクション!



「ハハ…ユーヤ、くしゃみで返事しないでよ」



ハクション!ハクション!
クシュン…クシュン…



「ホント辛いよね…この時期」



「うん…
私が飲んでるお茶飲んでみる?
ちょっと甘くてね、ハーブの味みたいな…」



「へー…」



「今度持ってくるよ」



クシュン!



「なんか、それ効かなそうだな」



「ハハハハ…気持ちの問題かもね」



うん

ただの口実だよ



ユーヤに会うための