陽介が好きな熱帯魚のお店を見て
陽介の観たい映画を観に行った
「優里愛には難しかった?」
「なにが?」
「ずっと上の空じゃなかった?
映画、つまらなかった?」
「そんなことないよ」
映画だけじゃない
陽介といると全部が難しく感じる
熱帯魚の話も難しくてよくわからない
ただ綺麗だねでいいのに…
「天気いいし、ちょっと公園でも歩く?
ちょうど桜が見頃かも」
きっと桜も
ただ綺麗だねでは済まない
「ごめん…今日はちょっと…」
花粉症だからかな
気持ちが乗らない
「優里愛、疲れた?
まだ体調が万全じゃないのかもね」
「うん、そうかも…」
万全になったら
私は陽介のことを好きになるのかな?
ずっと一緒にいたいとか
早く会いたいとか
声が聴きたいとか
きっとまだ体調が万全じゃないから
思わないんだ
クシュン…クシュン…
「花粉症大変だね
僕は花粉症じゃないから
気持ちわかってあげられないけど…
薬飲んだ方がいんじゃない?」
「そーだね…」
私もわからない
私が陽介を本当に好きだったのか



