家に帰る手段ないし
ユーヤの後ろを黙って歩いた
ユーヤ、喜んでくれなかった
さっきは女の人とニコニコ話してたのに…
一緒に住んでた時は優しかったのに…
「ユーヤのファン、増えたね」
「…」
「私も毎週来たいな」
「…」
「今日、楽しみにしてたんだよ」
「…」
澄んだ夜空に私の声と
ふたりの足音
もぉ雪は降らない
春になりかけた夜
あの日みたいな雪の日だったら
ユーヤは優しくしてくれたのかな?
私はユーヤのファンていうより
私はユーヤのファンになりたいんじゃなくて
「ユーヤ…」
ユーヤに手を繋いでほしい
私の手は
ユーヤの優しい手を待ってる
「タクシーで帰る?
駅まで行ったら拾えるかも」
繋いでもらえなかった
帰るって言っても
友達の家にはもぉ行けないし
自分の家にはもっと帰れない
「ユーヤのアパート行きたい」
「…」



