「お嬢さんを俺にください!」


私の横を影が通り過ぎようとした



「ユーヤ」



声を掛けた



「レーニャ!
なんでいるの?」



今日は驚いてる

まさかいるとは思わないもんね



「ユーヤのギター聴きに来た」



「家族にちゃんと言って来た?」



言ったら来ちゃダメって言われるから
嘘をついて来た



「うん…」



ユーヤにも嘘をついた



「誰か迎えに来るの待ってるの?」



「んーん…ユーヤ待ってた」



「俺?なに?」



ユーヤ
嬉しくない?



「コレ、一緒に食べようと思って…
カップラーメン」



「レーニャ、遅いから帰った方がいいよ」



「大丈夫だよ
今日は制服じゃないし、いいでしょ」



「そーゆー問題じゃない」



じゃあ、どんな問題?


ユーヤは私に会いたくなかった?



「もぉ電車なさそうだし
迎えも頼めないよ」



「…」



やっぱり急に来たらダメだった