勝ち誇る姉とそれを冷めた目で見る私。
乙女ゲームの為だ、我慢しよう。
「で、なにすればいいわけ」
「察しがいいわね!妹よ!」
なんだこの茶番は。
「お母さんに今回は見逃してもらうのを
私が頼んであげる代わりに~...」

...

「...」
どうしてこうなった。
ただ今、3年生の教室にいる訳。
それは、姉に頼まれたからだ。
下級生が上級生の階にいるのが珍しいのか先程からいろんな角度から視線感じる。
どうせ、デブが( 嘲笑)とかおもってんだろ!!!
足見るな!!!

「下咲椎先輩いますか。」
何故、私が...
「下咲くん?待ってね」
愛想の良いお姉さんに取り次いだ後、教室の端で目立たないように立っていると。
「こんにちは。僕に何か用かな」
凄いどエライイケメンが出てきて少々ビビる私。
しかも爽やかときた。