聖も練も怪しいところは何もないように見えた。だが、まだどこか心の中で引っかかる部分があるように感じ、桜士は十に頼んで二人の今までの研修先のことや二人のことを詳しく調べてもらうことにした。
「すみません。少しお手洗いに行って来てもいいですか?」
十にメールを送るために桜士がそう言うと、ヨハンが「最初に行っておけよ」と文句を言う。それを一花が「こら!」と言って止め、「大丈夫ですよ」と笑った。
「ありがとうございます。すみません」
トイレに向かっている間、桜士の頭の中では十が調べてくれたこの病院で起きた急変・死亡の記録があった。
急変の数が二ヶ月前ほどから増えている。最初に起きたのは、春男が入院していた消化器内科である五階西病棟、次に外科である七階東、その次は小児科である三階西、その次は循環器内科である七階西で起きている。
(各階に患者を急変させるような人物がいるとは思えない。だが、こうも職員の数が多いと調べるのも大変だな)
「すみません。少しお手洗いに行って来てもいいですか?」
十にメールを送るために桜士がそう言うと、ヨハンが「最初に行っておけよ」と文句を言う。それを一花が「こら!」と言って止め、「大丈夫ですよ」と笑った。
「ありがとうございます。すみません」
トイレに向かっている間、桜士の頭の中では十が調べてくれたこの病院で起きた急変・死亡の記録があった。
急変の数が二ヶ月前ほどから増えている。最初に起きたのは、春男が入院していた消化器内科である五階西病棟、次に外科である七階東、その次は小児科である三階西、その次は循環器内科である七階西で起きている。
(各階に患者を急変させるような人物がいるとは思えない。だが、こうも職員の数が多いと調べるのも大変だな)

