私たちの笑顔

「おろさなきゃ…まだ中学生なのに…育てるなんて無理…」


アキが優しく私の頭を撫でてくれた。

大丈夫だよって声かけてくれて…


「俺がさっきの病院の先生に言っておくから…」


先生が車を走らせた。

さきにアキの家に行って、その後に私を送り届けてくれた。


「ゆっくり休めよ」


車から降りる時、頭をぽんっと軽く叩いた。


先生優しいな…。

ここまでしてくれてありがとう。

迷惑かけてごめんね…

先生の車が見えなくなるまで手を振りつづけた。


車が見えなくなってから、自宅ではなく、近くのいとこの家に向かった。