私たちの笑顔

興奮して真っ赤になった先生…


私のために必死にならなくてもいいよ…


「金だな?金があればいいんだろ!俺の貯金を全部やるから帰れ!」


棚橋が立ち上がってどこかへ消えた。

すぐに封筒を持って戻ってきた。


「俺の金だ。全部やるからさっさと消えろ!」


そう言って私たちを追い出した。


すぐに玄関の鍵は閉められた。


やり切れない気持ちで車へ戻った。


「舞岡はどうしたい?」


先生が優しい目をして聞いてきた。

私…?

私は…どうしたいんだろう…

産んで育てるなんて…無理に決まってる…