私たちの笑顔

「どうぞ…」


客間へ案内された。

棚橋以外に家には誰もいないようだ。


「単刀直入に言います。あなたがレイプしたことで、由美さんが妊娠しました。」


先生は開口一番、真実を述べた。

棚橋はそれを聞いて、肩を震わせている。


「由美さんの年齢ではまだ簡単に子供を産めるような体じゃありません。若年出産は母子ともに命に関わります。今後どうするかは二人が決めていくべきことです。棚橋君がしたことは犯罪です。これだけは頭に入れておいてください」

棚橋の目を真っすぐ見つめながら話す先生…


「たかが妊娠でわざわざ家に来るなよ…」