私たちの笑顔

「由美〜、行くよ」


放課後、アキが迎えに来てくれた。

保健室まで手繋いでくれた。

何も言わないけど…時々私に微笑んでくれる。

私もその笑顔に微笑み返す。


「おぅ…遅かったな」


保健室の前で先生が待っていた。

先生の車に乗り込んで、近くの産婦人科へ向かう。

車の中でもアキが手を握ってくれていた。


「よし…着いたぞ。気持ち悪くないか…?」


先生が顔を覗き込みながら聞いてきた。


「大丈夫です…」


そっと車から降りた。

足取りが重い。

怖くて怖くて…

なかなか歩けない…