私たちの笑顔

「なぁなぁ、ここにペンギンよりもっとかわいいやつがいるぞ…」


??

なんだろう…。


「えっ?誰…?」


あたりを見回してみる。


「由美のことだよ〜!」


もぅ!

なんてことを…

照れちゃうじゃん!


「今顔が赤くなってるよ〜!」


少年のような笑顔を見せて、舌を出してきた。


「恥ずかしいじゃん!」


和明がもっと強く私の手を握る。

私も強く握り返す。


ようやく目の前の人がいなくなった。

やっとペンギンの姿が見える。


「あっ、俺ペンギンに惚れちゃうかも」


冗談っぽく、笑いながら和明が言った。