私たちの笑顔

「ねぇ!俺これ見たい!」

和明がパンフレットを見せながらはしゃいでいる。

和明のリクエストは、ペンギン。


ここのペンギンはイルカの次に有名。

2、3匹とかじゃなくって、50匹近くはいる。

水槽というか…箱に入れられて生活しているペンギンを側面から見れるんだ。

その箱は全長100メートルと、大迫力。


まだ私の体は水槽の位置を細かく覚えていた。


「こっちだよ!」


和明の手をとって、ペンギン水槽に向かった。


途中、海亀とか鯱の骨格とかあって。


積極的なうちらは何度も何度も立ち止まっては歩いた。