私たちの笑顔

しまった…バレた…


「最悪〜!スカート汚れたんだけど〜!和明ぃ〜、この女どうにかして〜!」


和明の腕に絡み付く猫撫で声女。

絶対わざとだ…

自分の胸を和明の腕になすりつけてる…


「由美!大丈夫!?」



信じられない…

夢じゃないの…?

和明は猫撫で声の女の腕を振り払って、私に手を差し延べてきた。


「あ…それより…その人のスカート…」


スカートを汚されたあげく、気に入った男に腕を振り払われた猫撫で声女はご立腹の様子。


「クリーニング代払ってよね!」


私を睨み付けて大声で叫んだ。