私たちの笑顔

空のグラスに注がれるコーラ。

暗い茶色がいかにも私の気持ちを表現している。


「私和明お持ち帰りしちゃおっかな〜!一回でいいから寝てみたいなぁ…」

「あんた彼氏三人もいるじゃん…」


猫撫で声の金髪が他の女を連れてドリンクバーにやって来た。


けっ…

彼氏三人もいるのかよ。


でも…同じような過去を持っている私に言われたくないよね…


「ふられた人なんて忘れちゃえばいいのに〜…」


はーい。

和明をふった人は私でーす。


「あんなカッコイイ人ふるなんて最悪な女だね」


そうだよね、最悪でしょ。