私たちの笑顔

「今聞いた…?由美ちゃんのことじゃない?」

「う…嘘だ…」


私のことまだ好きなの?

和明は…愛してくれてるの…?


私も…

私だって…

和明のこと…


「え〜?そんな子のこと忘れちゃいなよ〜!」


和明を呼び捨てにした女が猫撫で声で言った。


その女は以前の私にそっくり。


金髪で…

タバコ吸ってて…

強めの服装で…


心の中でその女に叫ぶ。


和明を振り向かせたいなら今すぐタバコを辞めろ。

服装も変えろ。

和明は金髪が大っ嫌いなんだ…


「ジュース…持ってくる」


和明の言葉を聞いて落ち着かなくなった私は、空のグラスを持ってドリンクバーに行った。