結婚して六年。

私と早都は、大学で知りあった。

 凛と茉優が実習に入っている時に···


いつもは、声をかけられる事もない
大学生活。

だが、凛と茉優がいないときに
限って·····

「大山さん。好きなんだ。
ひとめぼれなんだよ。」
「あっ、すみません。
私は、あなたを知らないから。」と。
ここ数日 この繰り返し

終いには腕を引かれて
倒れそうになる所を救ってくれたのが

経済学部の高木君?だった。

私は、デザイン学部デザイン科
茉優と凛は、経済学部
高木君も経済学部だが
茉優と凛とは、教授専攻が違うみたい。


「すみません。
助けてくれてありがとうございます。」
と、言うと
彼は、笑いながら
「良かった。」
と、言ってくれた。

それからは、毎日 早都が
大学で一緒にいてくれた。

悪いからと何度も言ったが
心配だからと言われて······

少しすると早都から
告白されて付き合う事に。

この頃には、私も早都の優しさに
どっぷり嵌まってしまっていた。

もちろん実習から帰ってきた
凛と茉優には報告した。