どのくらい経っただろうか
長いような····
そうでもなかったような·····

染谷係長には、
少し長引いていることを連絡した。
何かあったのかと心配していたが
問題ありません。
と、伝えた。

受付に来た早都を
茉優が、私達いる場所を
伝えて一緒にやってきた。

観葉植物と仕切りがあるので
解りづらいから。

私の顔をみて
「すまない。」
と、言う早都に
「それでは、お引取り下さい。」
と、私は伝えて
その場を去ろうとすると
「ご主人が他の女性を
しかも、毎週一緒に食事して
土日も会っている女性と
二人にしても
気にもかけないんですね。
だから、係長から離れられるのですよ。」
と、下を向いたまま
毒舌?とも取られる事を言う彼女に
「北山さん!!」
と、慌てたように言う早都
「だって、係長も言っていたじゃない
てすか。
妻は忙しくて、家の事も
全て自分がやっている。
食事も自分で作って、
一人で食べている。
誰かと一緒に、おしゃべりしながら
食べる事がこんなに嬉しいなんて。
ありがとう。絵美ちゃんの笑顔が
俺の癒やしになっているよ。
勉強も頑張ってね。
また、美味しそうなレストラン
見つけて置くから一緒に行こうね。って。
私は、係長の癒やしなんです。
それなのに妻のあなたは?」
と、言う彼女に、

だから、何なの?
あなたにそんな事言われないと
行けないの?
と、思っていると
「あんたね!!自分が何をしたのか
わかっないの?
どれだけ、沙良が苦しんだかも
知りもしない癖に。
勝手な事言ってんじゃないわよ。」
と、言う茉優。

私も無性に腹立たしい気持ちだ。

だが、
家の事をさせていたのも本当。
癒やしにさえもなっていなかったの
だろう。
まさか、早都が他の人に気持ちが行き
その人が早都の癒やしになっているなんて

涙が溜まるが·····
泣きたくないと顔を上げて
深呼吸をする。
そして
「二人に対して
二度とかかわりたくないから
と、思っていましたが
会社まで来て
こんなことを言われ無いと
行けないのかと。
自分達が不貞をしておいて
文句を言われないと
いけない事を私はやったの?

ただ、仕事をしただけです。
それなのに、
ここまで馬鹿にされないと
いけないの?!

二人には、慰謝料と迷惑料を
精神的苦痛料を請求させて頂きます。

高木さん!
彼女が好きなら
私ときちんと離婚すれば良かった
のではありませんか?

あなたな達の戯言に
私は煩わされないと
行けないのでしょうか?

そんなに仕事をすることが
行けない事なの?
私がデザイナーになりたい事は
わかっていましたよね。
応援してくれていると
思っていたけど
それも全て嘘だったんだ。
情けない。あなたを愛していた
自分が情けなくて腹立たしい。」
と、怒りで口が収まらない。

「お引取り下さい。
あなた方部外者が来る所では
ありません。
二度と我が社に入らないように
してください。
警備にも申し伝えます。」
と、かなり厳しい声の結城課長。

私が、課長を見ると
課長は、首を横に振り
そう二人に伝えた。