「…柚羽先輩?」
「…」
私の目線の先には、ニコニコしてる柚羽先輩が。
…こんなにニコニコしてるの初めて見た…
普段先輩は、友達の前でしか笑わない。
特に女子の前ではほとんど笑うことがない。
「ほ、本物ですか?!」
「…本物って…」
私の言葉に呆れたような先輩は、
どんどんこっちに近づいてきて。
「見て?本物でしょ?」
なんて私の顔の前で言った。
私は1歩だけ下がると、
柚羽先輩はまたこちらに近づいてくる。
「…顔真っ赤。」
「だって…」
ていうか先輩なんでここいるの?!
2年生はこの階じゃないのに…
「…俺から離れないで。」
「キャ…」
どんどん離れて行く私を先輩は抱き寄せた。

