ハナは騎士のキースに片思いする落ちこぼれ魔女。
 ある日彼女は『どうしてもキースを振り向かせたい!』という想いを胸に、自作の惚れ薬をキースに使ってみることに。

 とはいえ、そこは落ちこぼれ魔女。
 自身の魔法が発動することは少なく、どうせ効きっこないと高をくくっていたハナだったが、予想に反し、キースは「ハナが好き」だと口にする。

 己の魔法が成功したことに驚きつつ、喜ぶハナ。夢にまで見たキースとのデートや、彼の甘い言葉に胸を躍らせる。

 けれど、幸せはそう長くは続かなかった。
 好きな人に偽物の感情を抱かせることへの罪悪感。その上、キースは王女の婚約者に内定しているという噂まである。

 それでもハナは、惚れ薬を使うことを止められない。

 惚れ薬の効果は残り一日。ハナに待ち受ける結末とは……?